FRBの3月利下げ開始予想が低下、FOMC声明受け
米連邦準備理事会(FRB)が31日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、市場ではFRBが早ければ3月にも利下げを開始するとの見方が後退した。5月の利下げ開始もほぼ同じ確率だとみられている。(2024年 ロイター/Chris Wattie)
[31日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が31日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、市場ではFRBが早ければ3月にも利下げを開始するとの見方が後退した。5月の利下げ開始もほぼ同じ確率だとみられている。
FRBは30─31日に開いたFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%で据え置いた。ただ声明で、インフレ率がFRBが目標とする2%に向かって持続的に動いているという確信が深まるまで金利を引き下げることが適切であるとは考えていないと表明。利下げが間近に迫っていることは示唆しなかった。
声明発表後、市場ではFRBの年内利下げ幅見通しが縮小。FRBが2024年末までに0.25%ポイント利下げを5回を実施する可能性が高いとの見方が広がった。6回利下げの可能性は半々となった。序盤の市場では、6回の利下げがほぼ完全に織り込まれていた。