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米ファイザーの難治性多発性骨髄腫薬、FDAが迅速承認

2023年08月15日(火)11時27分

 8月14日、米食品医薬品局(FDA)は、米製薬大手ファイザーの「エルラナタマブ(商標名Elrexfio)」を治療が困難な多発性骨髄腫の患者、または特定の治療を4種以上受けた後に再発した患者向けの治療薬として迅速承認した。写真は同社のロゴ。ベルギーのプールスで昨年12月撮影(2023年 ロイター/Johanna Geron)

[14日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は14日、米製薬大手ファイザーの「エルラナタマブ(商標名Elrexfio)」を治療が困難な多発性骨髄腫の患者、または特定の治療を4種以上受けた後に再発した患者向けの治療薬として迅速承認した。

数週間以内に利用できるようになる見通し。

ファイザーは、治療は定価で1カ月当たり4万1500ドルになる見込みだが、患者の隔週投与への移行に伴い2万6000ドル程度に下がると付け加えた。

同社はエルラナタマブのピーク時の売上高は40億ドルを超える可能性があるとしている。

迅速承認は、エルラナタマブを投与した患者の58%にがんの徴候がなくなった、あるいは体内のがん細胞が著しく減少したことを示した中期臨床試験のデータに基づいている。

ファイザーは現在進行中の後期試験を継続し、患者のより早い段階の治療でも使用できるよう適用拡大を目指す方針を示した。

ロイター
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