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印中銀総裁、一部銀行のガバナンス欠如指摘 不良資産の誤報告も

5月29日、 インド準備銀行(中央銀行)のダス総裁は、一部の銀行でストレス資産の実態を隠そうとする事例やガバナンス(企業統治)の欠如が見られると指摘した。写真はインド準備銀行のロゴ。ニューデリーで2018年11月撮影(2023年 ロイター/Altaf Hussain)
[ムンバイ 29日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)のダス総裁は29日、一部の銀行でストレス資産の実態を隠そうとする事例やガバナンス(企業統治)の欠如が見られると指摘した。
監督手続きの過程で判明したという。特定の銀行を名指しはしなかったが、銀行間でのストレス債権の売却・買い戻しや、良好な借り手とのストラクチャード取引、返済期限間近の新規融資実施などを例に挙げた。
企業統治に関する指針があるにもかかわらず、一部の銀行でガバナンスの欠如が見られることも懸念材料だと指摘。改善措置が取られたものの、取締役会や経営陣がこうした欠如を防ぐ必要があると述べた。
同時に、インドの銀行セクターは健全かつ安定的で、資本とリスク加重資産の比率は良好なほか、不良債権比率は低く、引当率も健全だと強調した。