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米大統領、債務上限巡り下院議長と最終合意 議会に可決要請

バイデン米大統領は5月28日、マッカーシー下院議長(共和党)と合意した予算法案を可決するよう議会に求めた。ワシントンで撮影(2023年 ロイター/Sarah Silbiger)
[ワシントン 28日 ロイター] - バイデン米大統領は28日、債務上限を凍結する案について共和党のマッカーシー下院議長と最終合意し、議会での採決に進める用意が整ったと明らかにした。
マッカーシー氏との電話協議後、記者団に「非常に重要な前進だ。壊滅的なデフォルト(債務不履行)の脅威を取り除き、われわれが苦労して実現した歴史的な景気回復を守るものだ」と述べた。
両氏は27日に基本合意に達していた。
財務省の資金繰りが行き詰まるまでに議会が法案を可決すれば、デフォルトが回避される。財務省は26日、債務上限が引き上げられなければ6月5日にもデフォルトに陥る可能性があるとの見方を示した。
バイデン氏は法案を可決するよう上下両院に強く求めた。その上で、マッカーシー氏が合意案の可決に十分な支持を得たと信じていると述べた。
マッカーシー氏も先に、共和党議員の大部分の支持を得られるとの見方を示した。
共和党の強硬派や民主党進歩派は合意の内容を批判しているが、バイデン氏とマッカーシー氏は両党の穏健派から十分な支持が集まるとみている。
両氏の合意は、債務上限を2025年1月まで凍結し、24、25年予算の歳出を抑制する内容。未使用の新型コロナウイルス対策費を取り崩すほか、一部エネルギープロジェクトの認可手続きを迅速化し、低所得者向け食料支援に追加の就業条件を設ける。