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投資銀ラザード、第1四半期は予想外の赤字 M&A低迷で

米投資銀行ラザードが4月28日発表した第1・四半期決算は予想外の赤字となった。2019年4月、ニューヨーク証券取引所で撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米投資銀行ラザードが28日発表した第1・四半期決算は予想外の赤字となった。ディールメーキングの不振が要因で、ケネス・ジェイコブス最高経営責任者(CEO)はこの傾向が続くという見通しを示した。
同行はまた、今年の見通しが不透明だと指摘。2023年に約10%の人員を削減するとし、約9500万ドルの追加費用が発生する可能性があると明らかにした。
ジェイコブスCEOはロイターのインタビューで「昨年末から環境は悪化している」と説明。合併・買収(M&A)市場が近く回復するとは考えていないと語った。
アドバイザリー事業の営業収入は前年比29%減の2億7400万ドル。
第1・四半期にはコスト削減策に関連した費用2100万ドルを計上した。
株式・債券資産を中心とするアセットマネジメント事業の収入は前年比15%減の2億6500万ドル。3月の米中堅銀2行の破綻を受けた銀行危機で投資家心理が悪化し、顧客資産が流出した。
調整後損益は2300万ドル(1株当たり0.26ドル)の赤字。前年同期は1億1500万ドル(同1.05ドル)の黒字、リフィニティブがまとめたアナリスト予想は1株当たり0.26ドルの黒字だった。