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米GEの第1四半期実質利益は予想超え、航空部門が好調

4月25日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が発表した第1・四半期決算の調整後1株利益は0.27ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の0.14ドルを大幅に上回った。マサチューセッツ州ボストンで2019年撮影(2023年 ロイター/Alwyn Scott)
[シカゴ 25日 ロイター] - 米ゼネラル・エレクトリック(GE)が25日発表した第1・四半期決算の調整後1株利益は0.27ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の0.14ドルを大幅に上回った。
また、通期の調整後1株利益見通しは、従来の1.60―2.00ドルから1.70―2.00ドルに下限が引き上げられた。堅調な空の旅行需要を背景に、ジェットエンジンのスペア部品や関連サービスの売上高が伸びたことが貢献した。
ボーイングやエアバスなどの顧客向けにエンジンを供給しているGEの航空部門のうち昨年の収入の7割を占めたサービス売上高は、第1・四半期に前年同期比で35%も増加。航空部門全体の売上高も25%増えた。
米インフレ抑制法の下で提供されている税制優遇措置のおかげで北米では風力発電事業に追い風が吹き、GEの再生可能エネルギー部門も受注が膨らんだ。
再生可能エネルギー部門は過去9四半期にわたって赤字が続いているが、第1・四半期の赤字幅は前年同期から縮小した。
米国は金利上昇や物価高、銀行業界の混乱などに伴って、早ければ年後半にも景気後退(リセッション)入りするのではないかと懸念されている。しかしラリー・カルプ最高経営責任者(CEO)はロイターに、今のところGEの事業に失速の気配は全く見えないと述べた。