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MSCI、印アダニ・グループの証券巡り変更発表へ
米指数算出会社MSCIは9日、インドの財閥アダニ・グループの株式について、浮動株比率に基づき「投資可能」株指数に組み入れられている現在の分類を見直すと発表した。写真は1月27日、インドのアーメダバードで撮影(2023年 ロイター/Amit Dave)
[9日 ロイター] - 米指数算出会社MSCIは9日、インドの財閥アダニ・グループの一部の証券について、市場参加者がMSCI指数への適格性を巡り懸念を示したことを受け、浮動株にもは認定すべきではないと判断したと明らかにした。
MSCIは、2月の定期見直しの一環としてMSCIグローバル投資可能市場指数(GIMI)に関連したアダニ・グループ証券の変更を9日中に発表するとしている。
MSCIは声明でアダニ・グループの「特定証券の適格性や浮動株認定でさまざまな市場参加者からフィードバックを受けた」と説明。
浮動株は公開株式市場で国際的な投資家が購入可能な発行済み株式の割合と定義しているが、「特定の投資家の特性に多くの不確実性があるため、当社の手法に照らし、浮動株にもはや認定すべきではないと判断した」と説明した。
アダニ・グループ傘下の主要7企業は、空売りで知られる投資会社ヒンデンブルグ・リサーチに不正疑惑を指摘されて以来、計1100億ドル以上の時価総額が消失している。
MSCIの発表を受けてヒンデンブルグ・リサーチの創業者ネイサン・アンダーソン氏は「われわれの調査結果の検証だと考えている」とツイッターに投稿した。