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英中銀0.5%追加利上げ、「インフレピーク」で引き締め終盤示唆
イングランド銀行(英中央銀行)は2日、政策金利を0.5%ポイント引き上げ4.0%とした。本部で1月撮影。(2023年 ロイター/Henry Nicholls/File Photo)
[ロンドン 2日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は2日、政策金利を0.5%ポイント引き上げ4.0%とした。10会合連続の利上げで2008年以来の高水準となった。世界的にインフレは高止まりしているものの、英国を含め多くの先進国でピークに達した可能性があると指摘した。
0.5%利上げは7対2で決定。市場も0.5%利上げを予想していた。
中銀は、2021年12月からの一連の利上げが経済に一段と影響を及ぼしていると見られると指摘。これによりインフレ率は年末までに4%程度に下がるとし、2023年のインフレ率予想を従来の5%前後から引き下げた。
声明では「より持続的圧力の証拠が出れば、金融政策の一段の引き締めが必要になる」と指摘。前回の「一段のインフレ圧力の兆候に対し必要に応じて強力に対応する」、「一段の利上げが必要になる可能性がある」から修正し、積極的な利上げサイクルが終了に向かっている可能性を示唆した。
英経済については、なおリセッション(景気後退)に向かっているが、エネルギー価格の下落や市場金利予想の低下で昨年11月の想定より「かなり浅く」なる可能性があると指摘。
23年の国内総生産(GDP)は0.5%減と、昨年11月(1.5%減)から上方修正した。リセッションの期間の予想は8四半期から5四半期に短縮し、リセッション中のGDP下押しは3%程度から1%弱に修正した。
インフレ率は市場金利などに基づき23年第4・四半期までに3.92%に低下すると予想。昨年11月の予想は5.2%だった。その後24年第2・四半期には2%目標を下回るとの見通しを示した。ただ上振れリスクも同時に指摘した。