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米小売売上高、22年12月は1.1%減 予想より大きく減少
昨年12月の小売売上高は前月比1.1%減り、2カ月連続で減った。写真は2020年12月、ニューヨークで撮影(2023年 ロイター/Jeenah Moon/File Photo)
[ワシントン 18日 ロイター] - 米商務省が18日発表した2022年12月の小売売上高(季節調整済み)は前月比1.1%減り、2カ月連続で減った。減少率はロイターがまとめた市場予想の0.8%より大きく、自動車や各種商品(モノ)の売り上げが減ったのが響いた。個人消費や経済全体が弱含んでいることを示した。
市場予想は1.6%減から横ばいまで幅があった。
11月分は1.0%減と、前回発表の0.6%減から下方改定された。
小売売上高は大部分を商品(モノ)で構成し、インフレ調整をしていない。
減少したのは12月のモノの価格下落が一因になったとみられる。高インフレを背景にした消費者の節約志向の高まりを受け、年末商戦は10月に前倒しされていた。
米連邦準備理事会(FRB)がインフレ対策で利上げしていることも小売売上高の重しとなっている。モノの購入にはクレジット決済が用いられる傾向があるためだ。12月の寒波とガソリン価格下落は、ガソリンスタンドの売上高に影響を与えたとみられる。
消費のサービスへの移行も小売売上高の押し下げ要因となっている。
自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は12月に0.7%減。11月は前回発表の0.2%減を据え置いた。