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クレディ・スイス、海外信託部門売却を発表 事業見直しの一環

スイスの金融大手クレディ・スイス・グループは、シンガポールなどの海外富裕層向け業務のグローバル信託部門を売却すると発表した。写真はクレディ・スイスのロゴ。チューリヒで2021年11月撮影(2022年 ロイター/Arnd WIegmann)
[チューリヒ 6日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイス・グループは、シンガポールなどの海外富裕層向け業務のグローバル信託部門を売却すると発表した。一連の不祥事を受けた事業見直しの一環。
今後数年間で法人や「残存事業」の整理を行うとしている。
シンガポール、バハマ、英王室属領ガーンジー島の同部門をNTバターフィールド・アンド・サンに、リヒテンシュタインの同部門をガッサー・パートナー・トラストにそれぞれ売却する。少数の顧客のために一部事業は手元に残すとしている。
シンガポールではイバニシビリ前ジョージア首相から巨額の賠償訴訟を起こされている。イバニシビリ氏は、シンガポール部門が自身の投資を保全する措置を講じなかったと主張している。
数々の不祥事を抱えるクレディ・スイスは2022年を移行の年として組織の立て直しを図っているが、身売りや会社分割の憶測も台頭している。