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米上院、FRB副議長にバー氏承認 金融規制担当

米議会上院は7月13日、連邦準備理事会(FRB、写真)の金融規制担当副議長にマイケル・バー元財務次官補を充てる人事を承認した。2019年3月、ワシントンで撮影(2022年 ロイター//Leah Millis)
[ワシントン 13日 ロイター] - 米議会上院は13日、連邦準備理事会(FRB)の金融規制担当副議長にマイケル・バー元財務次官補を充てる人事を承認した。トランプ政権下で緩和された規制の一部を強化するとみられている。
採決結果は賛成66、反対28で、共和党から十数人が賛成に回った。定員7人のFRB理事のポストがこれで全て埋まる。
金融規制担当副議長職は前任のクオールズ氏が昨年10月に退任してから空席となっていた。
アナリストの間では、クオールズ氏が実施した銀行ストレステスト(健全性審査)の手法変更をバー氏が見直すとの見方が多い。
クオールズ氏はストレステストが不透明で主観的だとする金融業界の不満を受けて審査を合理化し、他の一部規制も緩和。反対派からは金融システムのリスクを高めると批判の声が上がっていた。
バー氏は気候変動リスクなどバイデン政権が重視する課題に加え、フィンテックや暗号資産(仮想通貨)など急速に発展する分野にも取り組む見通し。
金融規制担当副議長には当初、ラスキン元FRB理事が指名されたが、共和党のほか民主党穏健派も反対したため辞退していた。