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シティ、原油価格予想上げ 対イラン制裁緩和巡る合意の遅れで

6月6日、シティ・リサーチは、今年の四半期ごとの原油価格と2023年の価格平均の予測を引き上げた。写真はカナダのトロントで2017年10月撮影(2022年 ロイター/Chris Helgren )
[6日 ロイター] - シティ・リサーチは6日、今年の四半期ごとの原油価格と2023年の価格平均の予測を引き上げた。イランの原油輸出再開が大幅に遅れ、需給が一段と逼迫するとの見方を反映した。
シティは対イラン制裁の緩和が来年第1・四半期にずれ込むとみており、当初は日量50万バレル、年後半は130万バレルの供給増になると予想。従来は22年半ばに制裁が緩和されて供給が増えると見込んでいた。
イランと米国は1年間にわたりイラン核合意の再建に向けた間接協議を行ってきたが、足元で停滞している。
シティは今年第2・四半期の北海ブレント原油先物価格の予測をバレル当たり14ドル引き上げて113ドルとし、第3・四半期は12ドル引き上げ99ドル、第4・四半期は12ドル引き上げ85ドルにそれぞれした。
23年の平均価格予想は16ドル引き上げて75ドルとした。