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ミュンヘン自動車ショー開幕、環境車で競争 半導体不足が大きな影
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9月6日、独ミュンヘン国際自動車ショーが開幕した。新型コロナウイルス感染拡大後に開かれる最初の主要自動車ショーで、各社はこぞって電気自動車(EV)などの低排出ガス車を披露。ただ世界的な半導体不足が大きな影を落としている。写真は同日、独ミュンヘン国際自動車ショーで(2021年 ロイター/Michaela Rehle)
[ミュンヘン 6日 ロイター] - 独ミュンヘン国際自動車ショーが6日、開幕した。新型コロナウイルス感染拡大後に開かれる最初の主要自動車ショーで、各社はこぞって電気自動車(EV)などの低排出ガス車を披露。ただ世界的な半導体不足が大きな影を落としている。
独自動車大手ダイムラーのオーラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)は、自動車業界は2023年まで半導体の調達に苦労する恐れがあると指摘。ただ「一部の半導体供給業者は需要の構造的な問題を指摘している」とし、23年は状況が改善する可能性があるとの見方も示した。
トヨタ自動車や米ゼネラル・モーターズ(GM)のほか、インドのマヒンドラ・アンド・マヒンドラなど多くの自動車メーカーがこれまでに半導体不足を理由に生産や販売などの見通しを下方修正。
中国の電気自動車(EV)新興メーカー、上海蔚来汽車(NIO)も先週、半導体供給の不確実性を理由に第3・四半期の納入見通しを引き下げた。
仏自動車大手ルノーのルカ・デメオCEOは6日、半導体不足について、第3・四半期は予想より厳しいとの認識を表明。ただ、第4・四半期には改善するとの見方を示した。
独自動車部品ボッシュは、向こう数カ月で半導体不足は幾分緩和するとしながらも、供給阻害は来年も続くと予想。独BMWのオリバー・ツィプセCEOは「供給網の逼迫は向こう6─12カ月は継続する」との見方を示した。