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ユーロ下落、ショート解消でドル急伸=NY市場

2018年04月27日(金)07時10分

 4月26日、ニューヨーク外為市場は、 欧州中央銀行(ECB)の金利据え置きのほか、堅調な米景気指標を受けてドルのショートポジションが解消される中、ユーロが取引時間中の安値を付けた。2017年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White/Illustration/File Photo)

[ニューヨーク 26日 ロイター] - ニューヨーク外為市場は、 欧州中央銀行(ECB)の金利据え置きのほか、堅調な米景気指標を受けてドルのショートポジションが解消される中、ユーロが取引時間中の安値を付けた。

ユーロは対ドルで一時、1.211ドルと1月半ば以来の安値を記録した。ドラギ総裁が指標が弱含んだことへの懸念を退け、ユーロは当初値上がりした。その後、市場が報道内容を消化し、ドルが急伸したことに伴い下落した。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は8営業日続伸し、一時91.637と1月12日以来の水準に上昇した。

底堅い景気指標や、米10年債利回りが今週、4年ぶりに節目の3%を突破したことがドルを下支えした。

この日公表された週間新規失業保険申請件数は、48年超ぶりの低水準まで改善した。

ドルの構造的な長期下落リスクに対し、疑問の声が出始めている。ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツの為替戦略部門幹部は「米財政状況の悪化に伴ってドル安が不可避という見方は歴史的に支持されていない」と語る。

アルゼンチンペソが対米ドルで20.60ペソと終値で過去最安値を付けた。 中銀による連日の大規模介入にもかかわらず、ペソ安に歯止めがかからない状態が続く。

バークレイズの通貨ストラテジストはアルゼンチンペソ安について、「市場が用意できていない昨年12月に中銀が利下げを行ったほか、インフレ目標を変更し、信頼性を失っているというより長期の事情の一環」と分析した。

ドルは対円で一時、2カ月半ぶりの高値となる109.46円を付けた。その後は109.32円に値下がりした。

ドル/円 NY終値 109.29/109.32

始値 109.21

高値 109.41

安値 109.07

ユーロ/ドル NY終値 1.2101/1.2105

始値 1.2183

高値 1.2209

安値 1.2096

(表はロイターデータに基づいています)

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