ニュース速報

ビジネス

加計問題「批判の応酬に終始」と安倍首相、内閣改造も検討

2017年06月19日(月)19時34分

 6月19日、安倍晋三首相は、通常国会閉幕を受けて記者会見し、学校法人「加計学園」の問題を巡り「批判の応酬に終始した。(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 19日 ロイター] - 安倍晋三首相は19日、通常国会閉幕を受けて記者会見し、学校法人「加計学園」の問題を巡り「批判の応酬に終始した。政府への不振を招いたことを率直に認める」と述べた。今秋の臨時国会前の内閣改造・党役員人事については「これからじっくりと考えていきたい」との認識を示した。

首相は冒頭、加計問題を巡り「政府の対応が二転三転し、国民の、政府に対する不信を招いたことを率直に認める」と謝罪。今後「信頼を得られるよう、説明する努力を続ける」と語った。

その上で「経済最優先で今後も取り組む」と強調。各省庁にまたがる岩盤規制に関し、「規制改革には必ず抵抗勢力がある。あらゆる岩盤規制を打ち破る決意でいる」との認識を示した。

会見では、教育改革を念頭に「人づくり革命を断行するため、今夏に有識者会議を立ち上げる」ことも表明した。担当閣僚を置くかどうかに関し、首相は「そういうことも考えたい」と述べた。

外交関連では、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮問題に対処するため「中国との緊密な連携が必要」とし、「(米中関係が進展することが)困るとは考えていない」と語った。「日米同盟は外交安全保障の基軸」との認識もあらためて示した。

一方、日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)について「できるだけ早期に大枠合意したい」と強調。環太平洋連携協定(TPP)に関しても「来月、早期発効の本格的検討に入りたい」との考えを示した。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ブリストル・マイヤーズの心臓病薬、後期試験で主要目

ワールド

韓国・ベトナム、経済協力拡大で閣僚合意 米関税対応

ビジネス

米ファイザー、肥満症経口薬の開発を中止 肝障害誘発

ワールド

EU、パレスチナ自治政府への資金援助拡大 改革促す
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトランプ関税ではなく、習近平の「失策」
  • 3
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができているのは「米国でなく中国」である理由
  • 4
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 5
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 6
    NASAが監視する直径150メートル超えの「潜在的に危険…
  • 7
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 8
    シャーロット王女と「親友」の絶妙な距離感が話題に.…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    米ステルス戦闘機とロシア軍用機2機が「超近接飛行」…
  • 1
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 4
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 5
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 6
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 7
    投資の神様ウォーレン・バフェットが世界株安に勝っ…
  • 8
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 9
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 10
    まもなく日本を襲う「身寄りのない高齢者」の爆発的…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中