ニュース速報

ビジネス

インタビュー:-ドイツ各行の預金手数料検討に理解=ドンブレット連銀理事

2016年08月24日(水)23時36分

8月24日、ドイツ連銀のドンブレット理事(写真)は、ECBの低金利に対応するために、国内各行が当座預金の手数料徴収を検討することに理解を示した。写真は2014年10月、フランクフルトで撮影(2016年 ロイター/Ralph Orlowski)

[フランクフルト 24日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中銀)のドンブレット理事は、欧州中央銀行(ECB)の低金利に対応するために、国内各行が当座預金の手数料徴収を検討することに理解を示した。

ロイターのインタビューで語った。

ドンブレット氏は「各金融機関が当座預金手数料を議論するのは適切」と指摘。「各行が金利マージンを稼げなければ、銀行サービスが無料で提供できるわけがない」と述べた。

その上で、預金手数料が一般化する公算は小さいとの認識を示した。

2015年の独連銀調査結果で、ECBのマイナス金利を顧客に転嫁する検討を行ったのは、国内全金融機関の16.4%にすぎなかったと指摘した。「各行が一様に、ECBマイナス金利を顧客に転嫁する兆候はない」と話した。

欧州銀行監督機構(EBA)が先月公表した、銀行の健全性審査(ストレステスト)結果で、ドイツ大手行が振るわなかった。各行株価の年初来下落率も、域内銀行を上回る。

ドンブレット氏は株安の主要因として、ECBの低金利や、各行収益への影響を挙げた。ただ、各行がコスト削減を進め、新しい環境に適応可能なビジネスモデルの構築に取り組むべきと提言した。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

キャシー・ウッド氏、トランプ効果の広がり期待 減税

ビジネス

タイ、グローバル・ミニマム課税導入へ 来年1月1日

ワールド

中国、食料安全保障で農業への財政支援強化へ

ワールド

ドイツ大統領、議会を解散 2月23日に総選挙
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 2
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3個分の軍艦島での「荒くれた心身を癒す」スナックに遊郭も
  • 3
    なぜ「大腸がん」が若年層で増加しているのか...「健康食品」もリスク要因に【研究者に聞く】
  • 4
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 5
    「とても残念」な日本...クリスマスツリーに「星」を…
  • 6
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 7
    わが子の亡骸を17日間離さなかったシャチに新しい赤…
  • 8
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシ…
  • 9
    日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落
  • 10
    「不法移民の公開処刑」を動画で再現...波紋を呼ぶ過…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 4
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 5
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシ…
  • 6
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 7
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 8
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 9
    9割が生活保護...日雇い労働者の街ではなくなった山…
  • 10
    なぜ「大腸がん」が若年層で増加しているのか...「健…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中