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円相場1ドル101円前半、さえない米指標でドル売り=NY外為
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8月12日、ニューヨーク外為市場でドルが下落。米指標が予想を下回り、7-9月期の経済成長への懸念が広がる中、ドルが売られた。写真は2016年1月撮影された各国の紙幣(2016年 ロイター/Jason Lee/Illustration/File Photo)
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落。米経済指標が予想を下回るなか、7-9月期の経済成長への懸念が広がり、ドルが売られる展開となった。円相場は1ドル101円台前半で推移した。
7月の小売売上高は前月比で横ばい。市場では0.4%増が見込まれていた。自動車、ガソリン、建材、食品サービスなどを除いたコア売上高は変わらず。予想は0.3%増、前月は0.5%増加していた。
また7月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.4%下落し、4カ月ぶりのマイナス。サービスとエネルギーが値下がりし全体水準を押し下げた。市場予想は0.1%上昇だった。
ウエルズファーゴ証券(ニューヨーク)の為替戦略部長、ニック・ベネンブルック氏は「とりわけ小売売上高がドル売りを誘った。PPIはインフレが限定的であることを示唆した」と述べた。
ドル指数は0.15%下落し95.725。円相場は0.77%高の1ドル=101.19円。ユーロ/ドルは0.2%高の1.1159ドル。また豪ドルは0.65%安の0.7645米ドル。ニュージーランドドルは0.18%安の0.7189米ドル。
市場では来週発表される連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や今月26日のイエレン連邦準備理事会(FRB)議長のワイオミング州ジャクソンホールでの講演に注目が集まっている。