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ゴールドマン4-6月は13%減収、年間7億ドルのコスト節減目指す
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7月19日、米ゴールドマン・サックス第2・四半期(4━6月)決算は、費用が大幅に減少したことや債券市場での一部取引拡大を背景に増益となった。ただ事業の大半はさえず、全体の収入は減少した。NY証券取引所で16日撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid/File Photo)
[19日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックス
シュワルツ最高財務責任者(CFO)は電話会議で、収入をめぐる厳しい環境に対応するため、年前半にコスト削減計画に着手、年間7億ドルの節減を目指すことを明らかにした。
19日の米国株式市場で株価は0.5%安の162.54ドル。
普通株主帰属の純利益は16億3000万ドル(1株当たり3.72ドル)で、前年同期の9億1600万ドル(同1.98ドル)から78%増えた。トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリストの1株利益予想平均は3ドル。
債券・通貨・コモディティーのトレーディング収入が19億3000万ドルと20%伸びたほか、債券引受業務も好調だった。
一方、株式トレーディングや投資銀行など他の部門はさえず、全体の収入は13%落ち込んだ。株式トレーディング収入は12%減の17億5000万ドル。投資銀行の収入は11%減の17億9000万ドルだった。
総営業費用は25.5%減の54億7000万ドル。
報酬費は第2・四半期に13%縮小した。ただ収入に占める給与・給付の割合は年前半で42%と、前年同期から横ばいにとどまった。従業員給与は同社の最大費用となっている。
シュワルツCFOはコスト削減計画について、職員の削減が含まれるとした上で、退職金関連費用として3億5000万ドル程度かかると想定。この結果、今年の節減額は目標の半分程度にとどまるとの見方を示した。