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三菱自の燃費不正「深刻な問題」、再発防止へ作業部会=国交相
4月26日、石井啓一国土交通相は会見で、三菱自動車の燃費試験データ不正問題を受けて、再発防止策を検討するタスクフォース(作業部会)を設置すると発表した。写真は都内で21日撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 26日 ロイター] - 石井啓一国土交通相は26日の会見で、三菱自動車<7211.T>の燃費試験データ不正問題を受けて、再発防止策を検討するタスクフォース(作業部会)を設置すると発表した。三菱自からは27日までに行うよう求めた不正問題の詳細な報告を今日中に受けるという。
三菱自は、国が燃費を測定するために提出しなければならない走行抵抗値のデータについて、本来は中央値を提出すべきところ、燃費が良く見える有利な数値を提出していた。こうした不正を防止するため、作業部会では提出内容や検査方法、罰則などの具体策を検討する。部会のメンバーは同省自動車局幹部や独立行政法人「自動車技術総合機構」の幹部らで構成し、28日に初会合を開く。
石井国交相は、三菱自による不正について「極めて深刻な問題であり、不正行為の全容を解明し、責任を明確にした上で、厳正に対処する」と述べた。
国交省は20日から22日まで不正が起きた名古屋製作所の技術センター(愛知県岡崎市)へ立ち入り検査を実施した。同省は立ち入り検査の結果や三菱自による報告内容について、同社からの報告を受けた後に会見する予定。
(白木真紀、田実直美 編集:内田慎一)