ニュース速報

ビジネス

米国株式市場はまちまち、グーグル買われナスダック連日の最高値

2015年07月18日(土)08時02分

 7月17日、米国株式市場はまちまちだった。写真はニューヨーク証券取引所で16日撮影(2015年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 17日の米国株式市場はまちまちだった。前日発表の決算が好調だった米グーグルが引き続き買われ、ナスダック総合指数<.IXIC>は2日連続で終値の過去最高値をつけた。

一方、原油価格の下落を嫌気してエネルギー株が売られ、ダウ工業株30種平均<.DJI>やS&P総合500種指数<.SPX>の重しとなった。

ナスダックは46.96ポイント(0.91%)高の5210.14で取引を終えた。S&Pは2.35ポイント(0.11%)高の2126.64だった。一方、ダウは33.80ドル(0.19%)安の1万8086.45ドルだった。

週間ではいずれも上昇し、ナスダックが約4.3%、S&Pが約2.4%、ダウが約1.8%のプラスだった。

グーグルは16.3%高となり、過去最高値で取引を終えた。一日の上昇率でも2008年4月以来の大きさだった。前日に発表した第2・四半期決算では広告収入が底堅かった。

米フェイスブックは4.5%上昇した。市場ではグーグルに続きフェイスブックも好決算を発表するとの期待が高まっている。

手作り品やビンテージ品などの売買サイトを運営するエッツィは30.6%の急騰。グーグルの最高事業責任者が、前日の決算発表後の電話会議で、エッツィなどのウェブ関連企業のトラフィックが、グーグルとの「ディープリンク」効果で押し上げられていると指摘したことが買い材料になった。

S&Pハイテク株指数<.SPLRCT>は、グーグルの株価上昇を追い風に1.75%上昇した。S&P総合500種指数の主要10部門で唯一、値上がりした。

この日は原油価格が下落し、S&Pエネルギー株指数<.SPNY>は1.07%低下し、2013年1月以来の低水準をつけた。 公益株指数<.SPLRCU>は1.06%低下した。

航空機大手ボーイングは1.1%下落した。米空軍向けに開発する空中給油・輸送機「KC─46」の燃料システムの問題に対処するための費用を第2・四半期に計上するとしたことが嫌気された。ボーイングの下落は、ダウの押し下げ要因となった。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が下げ2000で上げ1076(比率は1.86対1)だった。ナスダックは下げ1676で上げ1115(1.50対1)だった。

BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約61億株で、今月ここまでの1日平均である66億株を下回った。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値(非公式)    18086.45(‐33.80)

前営業日終値    18120.25(+70.08)

ナスダック総合<.IXIC>

終値(非公式)    5210.14(+46.96)

前営業日終値    5163.18(+64.24)

S&P総合500種<.SPX>

終値(非公式)    2126.64(+2.35)

前営業日終値    2124.29(+16.89)

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英中銀、金利4.75%に据え置き 3委員は利下げを

ビジネス

ノルウェー中銀金利据え置き、来年3回の利下げ想定 

ワールド

ガザ空爆で13人死亡、停戦合意へ調停続く

ワールド

プーチン大統領阻止へ米欧は結束を、ウクライナ大統領
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 2
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 3
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 4
    遠距離から超速で標的に到達、ウクライナの新型「ヘ…
  • 5
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 6
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 7
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 8
    「制御不能」な災、黒煙に覆われた空...ロシア石油施…
  • 9
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 10
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 1
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式多連装ロケットシステム「BM-21グラート」をHIMARSで撃破の瞬間
  • 2
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いするかで「健康改善できる可能性」の研究
  • 3
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 6
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 7
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 8
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 9
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 10
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 10
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中