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米上院共和党が16年度の予算決議案公表、国防費で下院案と隔たり
2015年03月19日(木)13時30分
3月18日、米上院共和党は、2016会計年度(15年10月─16年9月)予算の大枠を示す予算決議案を公表した。写真は連邦議会議事堂。昨年1月撮影(2015年 ロイター/Jim Bourg)
[ワシントン 18日 ロイター] - 米上院共和党は18日、2016会計年度(15年10月─16年9月)予算の大枠を示す予算決議案を公表した。今後10年で5兆1000億ドルの歳出を削減するとしており、歳出削減幅は、前日公表された下院共和党の決議案(5兆5000億ドル)よりも小幅となっている。
上院案は、下院案よりも1年遅い2025年の財政収支黒字化を想定。下院案と同様に、オバマ政権の目玉政策である医療保険改革法(オバマケア)廃止や社会保障制度見直しによる歳出削減を見込んでいる。
上院案と下院案の最大の相違は国防予算の扱い。上院案では中核的な国防予算について、歳出強制削減措置を適用するとしている。一方、下院案は、16年度国防支出の360億ドル増額が盛り込まれている。
共和党の予算案は上院案であれ下院案であれ、現状のままで法律として成立する可能性はほぼない。与野党協議の難航は必至と見られる。
オバマ大統領は、共和党の予算決議案を批判。減税ではなく、研究や教育、インフラ予算増を通じた経済成長を目指すべきだと主張した。
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