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米マイクロソフトのアシスタント機能、他社OS搭載機器にも照準

2015年03月13日(金)22時43分

 3月13日、米マイクロソフトがパーソナルアシスタント機能の次世代版を人工知能の研究成果を活用して開発していることが明らかになった。写真はナデラCEO。1月22日ダボス会議で撮影。(2015年 ロイター/Ruben Sprich)

[シアトル 13日 ロイター] - 米マイクロソフトが、パーソナルアシスタント機能「Cortana(コルタナ)」の次世代版を、「アインシュタイン」と呼ばれる人工知能(AI)プロジェクトの研究成果を活用して開発していることが明らかになった。

米アップルの音声認識ソフト「Siri(シリ)」への対抗サービスであるコルタナは、基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン」搭載の携帯電話に1年前から導入。次世代版は、次期OS「ウィンドウズ10」が今秋発売となるのに合わせて、デスクトップで採用する。

コルタナに詳しい関係者によると、将来的には米アップルの「iOS」と米グーグルの「アンドロイド」を搭載した携帯電話やタブレット端末で利用可能な独立型アプリとしても売り出される見通し。

研究部門マイクロソフトリサーチのトップで、アインシュタイン・プロジェクトにも関わるエリック・ホロビッツ氏はインタビューで、「電子メールを読んで理解するといった技術は、次世代版コルタナで中心的な役割を果たすことになる。秋ごろの発売に向けて開発に取り組んでいる」と述べた。

サトヤ・ナデラ最高経営責任者(CEO)は機器やプラットフォームを限定せずに自社のソフトウエアを売り込む戦略を取っており、コルタナでも同様の手法を採用する。

コルタナは電子メールを読んで携帯電話ユーザーが飛行機での旅行を計画していると認識し、フライト当日にユーザーに空港に行く時間を知らせることができる。自動的に運航状況を確認し、衛星利用測位システム(GPS)で電話の位置を特定し、道路状況もチェックする。

マイクロソフトによると、これらのプロセスは個別段階では画期的ではないが、全てを統合する人工知能を導入することは実用性を画期的に高めることになるという。

ロイター
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