KCN3G30XP

韓国の康徒衡海洋水産相は26日、中国による構造物建設が確認されている黄海(韓国名:西海)に監視のための洋上施設を設置したと明らかにした。(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File photo)
[ソウル 26日 ロイター] - 韓国の康徒衡海洋水産相は26日、中国による構造物建設が確認されている黄海(韓国名:西海)に監視のための洋上施設を設置したと明らかにした。
黄海の構造物について、中国は漁業養殖設備と説明している。黄海には両国の排他的経済水域(EEZ)が重なる部分があり、韓国側は、中国が領有権を主張しようとしているのではないかと警戒している。
康海洋水産相は国会で、対抗措置として、「環境調査」用の固定式浮体プラットフォームを設置し、中国の活動を監視していると述べた。
韓国メディアによると、2月、中国の構造物を調査するために派遣された韓国の船舶が、中国海警局船と民間人が乗ったボートに阻まれ、韓国の沿岸警備隊が出動し、2時間にわたってにらみ合いになる事案が発生した。
在ソウル中国大使館の報道官は26日に発表した談話で、黄海の構造物に関する一部報道は事実でなく、いかなる協定にも違反していないと説明。外交ルートを通じて韓国と意思疎通を図り、「この問題の不当な政治化を避けたい」とした。「中国と韓国は、海洋に関する相違に関し良好かつ円滑な対話を維持してきた」とも述べた。