ニュース速報

日経平均は4日ぶり反落、値がさ株軟調 決算見極め個別物色

2019年02月05日(火)15時50分

[東京 5日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日ぶり反落した。朝方は米株高や円安基調など良好な外部環境を背景に買いが先行。一時は節目の2万1000円に接近したが、利益確定や戻り待ちの売りが出て伸び悩んだ。午後はしばらく横ばい圏で推移していたが、大引けにかけて下げ幅を拡大した。

ファーストリテイリング<9983.T>、アステラス製薬<4503.T>、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028.T>の3銘柄で日経平均を約80円押し下げる要因となった。ファーストリテは4日、1月の国内ユニクロ既存店売上高が前年比1%減少したと発表。これを嫌気した売りが出たもよう。

一方、TOPIXは小幅に続伸。東証1部騰落数では約62%が値上がりしており「日本株全体の地合いはそれほど悪くはない」(国内証券)との見方が出ていた。「決算が良かったところが買われ、悪かったところが売られるという個別物色に終始している」(証券ジャパンの調査情報部長、大谷正之氏)との声も出ていた。

日経平均をTOPIXで割ったNT倍率<.NTIDX>は、一時13.16倍まで低下。終値ベースでは2018年9月25日(13.14倍)以来、約4カ月ぶりの低水準となった。

東証33業種では、水産・農林、繊維、非鉄金属などが値上がり率上位にランクイン。一方、石油・石炭製品、医薬品、その他製品などが値下がりした。

個別銘柄では、日清食品ホールディングス<2897.T>が後場急騰。即席袋麺、即席カップ麺などの製品価格を2019年6月1日の出荷分から引き上げると発表したことが材料視された。収益改善を期待した買いが入り、東洋水産<2875.T>も連れ高となった。

パナソニック<752.T>は反落。同社は4日、19年3月期連結営業利益予想(国際会計基準)を従来予想の4250億円から3850億円(前年比1.2%増)に下方修正した。中国・インドにおけるルームエアコンの販売苦戦やオートモーティブ事業で欧州関連の減損、中国市況悪化を受けたモーターなどの販売不振を反映させた。市場予想を下振れる利益見通しを嫌気した。

東証1部の騰落数は、値上がり1325銘柄に対し、値下がりが730銘柄、変わらずが72銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20844.45 -39.32

寄り付き    20960.47

安値/高値   20823.18─20981.23

TOPIX<.TOPX>

終値       1582.88 +1.55

寄り付き     1588.24

安値/高値    1580.41─1589.71

東証出来高(万株) 122836

東証売買代金(億円) 21054.14

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

金ETFへの資金流入、中国が米国を上回る 需要増加

ワールド

ロシア、2050年までに天然ガス輸出が大幅増加と予

ビジネス

ブリストル・マイヤーズの心臓病薬、後期試験で主要目

ワールド

韓国・ベトナム、経済協力拡大で閣僚合意 米関税対応
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトランプ関税ではなく、習近平の「失策」
  • 3
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができているのは「米国でなく中国」である理由
  • 4
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 5
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 6
    NASAが監視する直径150メートル超えの「潜在的に危険…
  • 7
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 8
    シャーロット王女と「親友」の絶妙な距離感が話題に.…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    米ステルス戦闘機とロシア軍用機2機が「超近接飛行」…
  • 1
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 4
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 5
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 6
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 7
    投資の神様ウォーレン・バフェットが世界株安に勝っ…
  • 8
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 9
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 10
    まもなく日本を襲う「身寄りのない高齢者」の爆発的…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中