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ForeignPolicy.com 外交エディター24時
イエメン入門に役立つ情報源
突如、世界の注目国家に躍り出たイエメン。昨年のクリスマスを境に、アメリカはこの国に大きな関心を払うべきであることを思い知らされた。下着に爆弾を隠して旅客機に乗り込んだ「パンツ・ボマー」の背後には、イエメンを拠点とするアルカイダ系武装組織「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)の関与があったと、バラク・オバマ大統領は言った。
だが米機爆破テロ未遂の後2週間経ってわかったのは、少なくともワシントンのメディアや政府関係者には、イエメンをよく知る人間はほとんどいないということだ。そんなお寒い現状を改善するため、基礎的で質の高いイエメン情報源を集めてみた。
■まずは、本誌(米外交専門誌「フォーリン・ポリシー」)サイトにブログをもつ米ジョージ・ワシントン大学のマーク・リンチ准教授(政治学)の最新記事。米政府がイエメンに対して抱く群衆心理を鋭く総括し、批判している。
■イエメンの英字紙サイト、「イエメン・オブザーバー」と「イエメン・タイムズ」。
■新米安全保障研究センター(CNAS)のリチャード・フォンテーン上級研究員とアンドルー・エクサム研究員が09年11月に発表した論文「イエメンの不安定性と米国益に対する脅威」が、政治ブログ「オン・ザ・ナイフズ・エッジ」に掲載されている。
2人は1月5日付けのロサンゼルス・タイムズ紙にも、対イエメン強硬策を求める意見記事を寄稿している。
■英王立統合軍事研究所(RUSI)の「RUSIジャーナル」が昨年12月に掲載した、元外交官アリステア・ハリスらによるイエメン情勢分析。ただし閲覧は購読者のみ。
■米外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」のサイトに掲載された「国境の混乱」。中東・北アフリカ専門家のジュースト・ヒルターマンが、隣国のサウジアラビアがイエメン国内で戦う戦争を解説している。
■米ブルッキングズ研究所の中東専門家ブルース・リーデルは、イエメンにも詳しい。
■「アラビア半島のアルカイダ」については、英BBCニュース・サイトの紹介記事がわかりやすい。
■米クリスチャン・サイエンス・モニター紙や英シンクタンクのチャタム・ハウスなどに執筆しているジニー・ヒルは、西側で最高のイエメン・リポーターの一人。彼女の記事はここで。
■イエメン・オブザーバーの元編集者ブライアン・オニールとフルブライト奨学生としてイエメンに留学した経験があるグレゴリー・ジョンセンのブログ「ワク・アルワク」。関連ブログの「ザ・マジリス」もイエメンに詳しい。
──アニー・ラウリー
[米国東部時間2010年01月06日(水)12時28分更新]
Reprinted with permission from FP Passport, 7/1/2009. ©2009 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.
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