最新記事
WNBA

批判浴びる「女子バスケ界の新星」を激励...ケイトリン・クラークを自身と重ねるレブロン「自分もその道を歩いた」

LeBron James Slams Caitlin Clark Haters, Compares Her Journey to His Own

2024年5月24日(金)08時30分
ノア・カムラス
ケイトリン・クラーク

アトランタ・ドリームとのプレシーズンマッチに出場したインディアナ・フィーバーのケイトリン・クラーク(5月9日、インディアナポリス) Grace Hollars-USA TODAY Sports via Reuters Connect

<WNBA大物ルーキーのケイトリン・クラークを支持するレブロン・ジェームズ。その言葉には経験者だからこその重みが>

レブロン・ジェームズがケイトリン・クラークに共感を寄せている。

【写真】【動画】ドラフトに「全身プラダ」で登場したケイトリン...過去にはCMでASMRも

2024年のWNBAドラフトで全体1位使命を受けたクラークは、女子バスケットボールに対する人々の見方を一人で一変させ、スポットライトを浴びている。

 

クラークはWNBAでまだ5試合しか出場していないが、彼女がもたらした視聴率や人気はこれまでのリーグでは見られなかったものだ。クラークがこのスポーツにもたらした影響については誰もが称賛すべきところだが、彼女は膨大な量の批判も受けている。

ジェームズはこの事態を嘆いている。JJ・レディックと自身のポッドキャスト番組「マインド・ザ・ゲーム」で、ジェームズはクラークに向けられる不敬について多くを語った。

「彼女がこのスポーツにもたらしているもので僕が気に入っているのは、もっとたくさんの人が(プレーや試合を)観たくなり、より多くの人がチャンネルを合わせたくなっているということだ」とジェームズは述べる。

「誤解しないでほしい。ケイトリン・クラークのおかげで、これからWNBAにはたくさんの素晴らしいことが起こるだろう。でも彼女自身としては、言われていることに巻き込まれるべきではない。ただ突き進んで、楽しんでほしい」

ジェームズには現在19歳の息子がいる。彼はNBAを目指しており、ブロニー・ジェームズはこの過程で批判の的となっている。ジェームズは息子に向けられる注目とWNBAのスターに向けられるそれに多くの共通点を感じているようだ。

「今の私はちょうどこの状態なんだ。息子が19歳で夢を追いかけているだけなのに、たくさんの敵意と憎しみを向けられているのを見ているから」とジェームズは語る。「プロスポーツでプレーするという夢を実現できる人間は本当に少数だ。なのに、いい年した大人たちがそれを阻止しようと何でもする。本当に奇妙なことだけどそういうものなんだ。ケイトリンがとても賢い選手であることを嬉しく思う」

クラークは批判に屈せず最初の5試合で素晴らしい成績を収めている。22歳の彼女は1試合平均17.8得点、4.6リバウンド、5.8アシストを記録し、すでにファンにとって印象的な瞬間をいくつも提供している。(※日本版編集部にて最新の試合の記録を反映しています)

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル軍、ヒズボラ司令官ら殺害 世界遺産都市に

ワールド

イスラエル、機会逃さずガザ戦争終結を=米国務長官

ワールド

アングル:マスク氏の100万ドル贈呈、法の限界に挑

ワールド

ガザ北部のポリオワクチン接種、イスラエル爆撃で延期
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 イスラエルリスク
特集:米大統領選 イスラエルリスク
2024年10月29日号(10/22発売)

イスラエル支持でカマラ・ハリスが失う「イスラム教徒票」が大統領選の勝負を分ける

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 2
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が出産後初めて公の場へ...夫フセイン皇太子と仲良くサッカー観戦
  • 3
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはどれ?
  • 4
    リアリストが日本被団協のノーベル平和賞受賞に思う…
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 7
    トルコの古代遺跡に「ペルセウス座流星群」が降り注ぐ
  • 8
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 9
    中国経済が失速しても世界経済の底は抜けない
  • 10
    大谷とジャッジを擁する最強同士が激突するワールド…
  • 1
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 2
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 3
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 4
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 5
    目撃された真っ白な「謎のキツネ」? 専門家も驚くそ…
  • 6
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 7
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 8
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 9
    裁判沙汰になった300年前の沈没船、残骸発見→最新調…
  • 10
    北朝鮮を訪問したプーチン、金正恩の隣で「ものすご…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 7
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 8
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 9
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 10
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中