ガザ北部のポリオワクチン接種、イスラエル爆撃で延期=WHO
10月23日、世界保健機関(WHO)はパレスチナ自治区ガザ北部でのポリオワクチン接種を延期したと発表した。写真は14日にガザ中部で行われたポリオワクチン接種(2024年 ロイター/Ramadan Abed)
[ベルリン 23日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は23日、パレスチナ自治区ガザ北部でのポリオワクチン接種を延期したと発表した。イスラエル軍の爆撃と大規模な住民の避難で実施できなくなったと指摘した。
WHOはパレスチナ自治区の子ども11万9000人以上に対し、23日から2回目のワクチン接種を開始する予定だった。
「民間インフラへの攻撃が続くなど、現在ガザ北部での移動は危険で、家族が安全に子供を接種会場に連れて行くことも、医療関係者が活動することもできなくなっている」とする声明を発表し、改めて戦闘の停止を呼びかけた。
1回目のワクチン接種は9月1日に始まった。2回目の接種が遅れれば、感染を阻止する取り組みが危うくなる恐れがある。「ガザ地区と近隣諸国でポリオウイルスが広がり、子どものまひが増える危険性がある」と警告した。