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日航機が羽田で炎上、全員脱出 衝突の海保機は5人死亡確認

2024年1月2日(火)23時38分
羽田空港で炎上する日本航空機

日本航空の広報担当者によると、東京・大田区にある羽田空港の滑走路で新千歳空港発の516便が炎上した。写真は羽田空港で炎上する日本航空機(2023年 ロイター/Issei Kato)

日本航空516便が2日夕、東京都大田区の羽田空港着陸直後に海上保安庁の航空機と衝突して炎上した。日航516便は乗客・乗員379人全員が脱出したが、海保機は搭乗者6人中5人の死亡を確認した。

斉藤鉄夫国土交通相が官邸内で記者団に明らかにした。斉藤国交相は原因について分かっていないと説明し、運輸安全委員会などの調査を待つ考えを示した。羽田空港は4本の滑走路すべてを一時閉鎖したが、国交省によると事故が起きた滑走路以外は午後9時30分に再開した。

 
 

日航516便は北海道の新千歳発羽田行きで、機体はエアバスA350。日航広報によると、脱出した乗客・乗員は命に別状はないが、怪我の有無を確認している。

衝突した海保機は羽田空港基地所属のMA722固定翼機。能登半島地震の対応で新潟航空基地へ物資を運ぶ途中だった。脱出した1人は機長で、NHKによると重傷だという。

会見した国交省の平岡成哲航空局長によると、事故は午後5時47分ごろ発生。日航機が南側から着陸し、滑走路で海保機と衝突した。事故原因の解明につながる管制とのやりとりは詳細を確認中だとした。どう衝突したのか確認できておらず、日航から事故原因などについてまだ報告を受けていないとした。

海保の瀬口良夫次長によると、午後5時44分ごろにMA722の機長から滑走路上で機体が爆発したとの連絡あった。同機は同4時45分に格納庫を出て、同5時55分に新潟航空基地へ到着する予定だったという。同機が滑走路上にいた理由については、現時点で情報がないとした。瀬口次長は「かけがえのない職員の命を失い、痛恨の極み」と述べた。

平岡局長は516便について、瀬口次長はMA722について、不具合の報告は事前になかったとした。

[ロイター]


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