最新記事

東京五輪

東京五輪、男子バスケ米代表は史上3番目の高齢者チーム

USA Basketball Sending Third-Oldest Team Ever to the Tokyo Olympics

2021年6月29日(火)17時10分
レベッカ・クラッパー
ケビン・デュラント

3回目の五輪出場となるデュラントも代表メンバーに Troy Babbitt-USA TODAY Sports

<男子バスケットボールのアメリカ代表は平均年齢28.2歳で五輪4連覇を目指す余裕の編成>

米バスケットボール協会は6月28日、東京オリンピックのバスケットボール男子で4連覇を目指すアメリカ代表チームのメンバー12人を発表した。このうち5人が既に30歳を超えており、米史上3番目に高齢の代表チームとなった。

30代の5人はケビン・ラブ、ケビン・デュラント、ドリュー・ホリデー、デイミアン・リラードとドレイモンド・グリーン。この5人に加えてバム・アデバヨ、ブラッドリー・ビール、デビン・ブッカー、ジェレミー・グラント、ザック・ラビーン、クリス・ミドルトンとジェイソン・テイタムの代表メンバー入りが決まった。

メンバー最高齢は32歳のラブで、最年少は22歳のテイタムだ。米バスケットボール協会によれば、東京大会が終わる時点で代表チームの平均年齢は28.2歳になっているという。これは1996年のアトランタ五輪の代表チーム(平均29.4歳)、1992年のバルセロナ五輪の初代「ドリームチーム」(同29.0歳)に次いで米男子バスケ史上3番目に高い数字だ。

代表チームのマネージングディレクターを務めるジェリー・コランジェロは、一部のメンバーは経験重視で選ばれたと語った。

技能と人柄、経験と勝利への意欲

「代表チームは国際試合での経験が豊富な選手を揃えており、ずば抜けた技量を持ち、多才でバランスが取れている」とコランジェロは述べ、こう続けた。「互いに刺激し合う上で必要な、優れたリーダーシップもあると確信している。まだ数多くの課題はあるが、全てのアメリカ国民が誇りに思うようなチームになってくれると確信している」

同協会のマーティン・デンプシー会長も「米バスケットボール協会は、国際大会で我が国を代表する選手として、技能と人柄、経験と勝利への意欲を兼ね備えた者を選んでいる」と述べた。「短期間の過酷な競争においては、多才で強靭なチームづくりが重要だ。これらのエリート選手たちが、夏の東京大会でアメリカを代表するメンバーに志願してくれたことは幸運だ」

デュラントはこれが3回目のオリンピック出場で、通算3回以上の出場は米史上4人目となる。これまでにカーメロ・アンソニーが4回の最多出場記録を持ち、レブロン・ジェームズとデイビッド・ロビンソンが3回の出場を果たしている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

金融デジタル化、新たなリスクの源に バーゼル委員会

ワールド

中ロ首脳会談、対米で結束 包括的戦略パートナー深化

ワールド

漁師に支援物資供給、フィリピン民間船団 南シナ海の

ビジネス

米、両面型太陽光パネル輸入関税免除を終了 国内産業
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史も「韻」を踏む

  • 3

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 4

    羽田空港衝突事故で「日航の奇跡」を可能にした、奇…

  • 5

    老化した脳、わずか半年の有酸素運動で若返る=「脳…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    マーク・ザッカーバーグ氏インタビュー「なぜAIを無…

  • 8

    アメリカはどうでもよい...弾薬の供与停止も「進撃の…

  • 9

    それでもインドは中国に勝てない...国内企業の投資意…

  • 10

    総額100万円ほどの負担増...国民年金の納付「5年延長…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中