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コンドームなんてもういらない!? 理想の男性用ピル「供給できる可能性は高い」

2018年4月23日(月)18時20分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

意外なヒントと最新の臨床試験

驚くべきものが開発のヒントになったケースもある。今年1月に、アメリカ化学会の研究チームは、ある化合物をラットで試した実験結果を発表した。

この化合物のもとになっているのは、アフリカ先住民族のソマリ族が狩りで使う毒矢に塗っていた「ウアバイン」。植物などから抽出された「ウアバイン」に避妊効果が認められたと報告した。

また、男性の精子の数を減少させる効果が期待できる避妊用ジェルの臨床試験も近々始まる予定という。

男性にとって便利な避妊法を探る研究は多くの機関で行われているが、利便性の面そして何よりも副作用がないことからも冒頭の「EP055」の製品化への期待は大きい。「EP055はまだヒトを対象にした臨床試験は行っていないが、今メジャーなコンドームやバセクトミーといった手段に取って代わる、可逆的で短期間効く薬を供給できる可能性は高い」とオランドは考えている。

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