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米朝関係ロシア大統領報道官「北朝鮮と米国の対話仲介する用意」
12月26日、ロシアのペスコフ大統領報道官(写真)は、米国と北朝鮮が望めば、ロシアには両国間の対話を仲介する用意があることを明らかにした。モスクワで5月撮影(2017年 ロイター/Maxim Shemetov)
ロシアのペスコフ大統領報道官は26日、米国と北朝鮮が望めば、ロシアには両国間の対話を仲介する用意があることを明らかにした。
ペスコフ報道官は記者団との電話会見で「ロシアに緊張緩和への道を開く用意があることは明白だ」と述べた。
ロシアはこれまでも北朝鮮の核・ミサイル開発を巡る緊張の緩和に向け米国と北朝鮮に対話を促しており、ロシア通信(RIA)によるとラブロフ外相は前日、米朝に交渉を開始するよう呼び掛け、ロシアに交渉を仲介する用意があるとの姿勢を示している。
ラブロフ外相は26日、米国のティラーソン国務長官と電話会談を行い、「米国の挑戦的なレトリック」と周辺地域における軍事力強化により朝鮮半島の緊張が高まっており、こうしたことは容認できないとの考えを伝えた。ロシア外務省は声明で、「制裁から交渉プロセスに迅速に移行することの必要性が強調された」とした。
国連安全保障理事会は22日、北朝鮮が11月に新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことを受け、同国に対する追加制裁決議案を全会一致で採択。これに続き米国はこの日、北朝鮮のICBM開発に関与したとして同国の高官2人に対する制裁措置を発表している。
一方、米国務省のヒギンス報道官は26日、ロシアが米国と北朝鮮間の緊張緩和に向け対話を仲介する用意があると表明したことについて、「米国はあらゆる外交手段を通じ北朝鮮と接触する用意がある」と述べた。
ヒギンス氏は「流れを変え、信用されるような交渉の場に戻るかどうかは北朝鮮次第だが、別の選択肢もあるということを理解してほしい」と述べた。
同じく米国務省のケービー報道官は「米国は引き続き交渉の用意があるが、非核化や一段の緊張回避に向け誠実で意味のある行動を取るべき義務は北朝鮮側にある。北朝鮮が現時点で対話に関心がないのは明白だ」と述べた。
韓国統一省は26日、北朝鮮は事実上の核保有国と認めさせる取り組みを続ける一方で、来年は米国との対話に向けて動き出すとの見通しを示していた。