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米外交米国防長官がウクライナへの支持表明、武器供与を検討
8月24日、マティス米国防長官(写真)は、ウクライナに対し攻撃的な行動を取っているとしてロシアに圧力をかけ続ける方針を示した。またウクライナへの武器供与について個人的に支持する意向を表明した。写真は7月ブリュッセルで撮影(2017年 ロイター/Eric Vidal)
マティス米国防長官は24日、ウクライナに対し攻撃的な行動を取っているとしてロシアに圧力をかけ続ける方針を示した。またウクライナへの武器供与について個人的に支持する意向を表明した。
訪問先のウクライナで述べた。
同長官は、ロシアはウクライナ東部での分離派との対立を終わらせるためのミンスク和平合意を履行していないと指摘、米国の対ロシア制裁を維持する方針を示した。
ウクライナのポロシェンコ大統領と同席した記者会見で、「ロシアは否定しているが、武力で国境線を引き直そうとしていることは分かっており、欧州の主権を持つ自由国家を脅かしている」と述べた。
また、トランプ大統領はまだ決定していないと強調した上で、ウクライナが要請している対戦車ミサイル・ジャベリンや対空システムなど防衛武器の供与に個人的な支持を表明した。
オバマ前米政権は、武器を供与することで状況悪化を招く恐れがあるとの懸念を示していたが、マティス長官はこれについて重要視しない姿勢を示し、「防衛武器について積極的に検討している。現在の状況を目にした今、米国に戻って国務長官や大統領に非常に具体的に今後について提言できるだろう」と述べた。
また「防衛武器は攻撃者でない限り挑発的ではない。ウクライナは自国で紛争が起きているので攻撃者ではない」と指摘した。
ポロシェンコ大統領は、武器供与に関する協議の進展に「満足」していると述べ、ウクライナ東部への国連部隊派遣の可能性についても長官と協議したことを明らかにした。