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ASEAN南シナ海問題、中国はASEANの態度軟化を歓迎
5月2日、東南アジア諸国連合(ASEAN)が先週末の首脳会議で、南シナ海の軍事拠点化を進める中国への批判トーンを弱めたことについて、中国外務省の耿爽報道官は、緊張緩和への取り組みが成果を上げたとして歓迎する意向を示した。マニラで4月撮影(2017年 ロイター/Aaron Favila)
東南アジア諸国連合(ASEAN)が先週末の首脳会議で、南シナ海の軍事拠点化を進める中国への批判トーンを弱めたことについて、中国外務省の耿爽報道官は2日、緊張緩和への取り組みが成果を上げたとして歓迎する意向を示した。
会議後に公表された議長声明からは、昨年の声明に記載されていた「埋め立てや軍事拠点化」という文言が削除された。
耿爽報道官は記者会見で、声明の文言について圧力を加えたかとの質問には直接答えず、「フィリピンなどASEAN諸国と中国の取り組みにより、南シナ海情勢は昨年から緊張が緩和した。これは同地域の関係国の利益に合致する」と述べた。
この問題に関するASEAN首脳会議の状況は南シナ海の情勢が改善したことを示していると指摘し「関係国は安定の確保、協力の促進、開発の推進を求めている。誰もがこれを尊重し支持する必要がある」と主張した。
フィリピン外務省高官は首脳会議について、南シナ海の問題を強く訴えたり、人工島の建設や軍事拠点化について言及したりする動きはなかったと説明し「首脳はむしろASEANと中国の関係改善を強調した」と明らかにした。5月2日、東南アジア諸国連合(ASEAN)が先週末の首脳会議で、南シナ海の軍事拠点化を進める中国への批判トーンを弱めたことについて、中国外務省の耿爽報道官は、緊張緩和への取り組みが成果を上げたとして歓迎する意向を示した。マニラで4月撮影(2017年 ロイター/Aaron Favila)