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シリアアサド大統領がロシア訪問、空爆決断をプーチン大統領に謝意
内戦以降、初めての外国訪問の目的は単なる返礼か、さらなる支援取り付けか
10月21日、シリアのアサド大統領は20日夕、突然モスクワを訪問した。ロシアのプーチン大統領に対し、シリア領内の過激派組織「イスラム国」を標的に空爆を開始したことに感謝の意を伝えたという。モスクワで20日撮影。提供写真(2015年 ロイター/RIA Novosti)
シリアのアサド大統領は20日夕、突然モスクワを訪問した。ロシアのプーチン大統領に対し、シリア領内の過激派組織「イスラム国」を標的に空爆を開始したことに感謝の意を伝えたという。
21日にロシア政府が訪問の詳細を公表した。アサド大統領が帰国したかどうかには言及しなかった。
シリアで2011年に内戦が始まって以来、アサド大統領が外国を訪ねるのは初めてとみられる。ロシアは3週間前の9月30日にシリアでの空爆を開始した。
ロシアの発表によると、アサド大統領はプーチン大統領に対し「まず第一に、ロシア連邦がシリア支援で発揮しているリーダーシップに多大なる感謝の意を表したい」と述べた。「貴国の行動や決断がなければ、いま広がっているテロはずっと広範な地域を飲み込み、一段と拡大していただろう」と語った。
これに対し、プーチン大統領はシリア国民が「ほぼ独力で」過激派勢力に立ち向かったことを称賛し、シリア軍はここに来て優位に戦闘を進めているとの見方を示した。