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人類のあらゆる知識を、宇宙や海底で永久保存

Permanent Record

2019年8月14日(水)15時00分
ジュリアナ・ピニャタロ

──アイデアの源はどこから?

宇宙は私の人生に織り込まれている。私が生まれて約1カ月後にアポロ11号が月面着陸し、母は私をあやしながらその様子をテレビで見守ったそうだ。子供時代にシャトル打ち上げも見学した。そして、太陽系の至る所に記録を構築するという夢を見た。文字どおり、夜眠っているときにそういう夢を見たのだ。

──直面する最大の課題は?

大量の物質を宇宙に送るのは高くつく。私たちは全インターネット情報を送りたいが、データは膨大なものになる。記録する質量を著しく減らす技術をいくつか考案し、放射線や高熱などの厳しい環境にも耐え得るDNAストレージ(DNAにデジタルデータを保存する手法)にも取り組んでいる。

人類には共通する遺産があり、それはかけがえのないもので、私たちみんなもその一部であることを、人々に思い起こしてもらいたい。全ての文化、信仰、伝統は尊敬に値する。地球を宇宙から見れば、あらゆる違いは消えてなくなる。世界は一つであることが見えるばかりだ。

<本誌2019年8月13&20日号掲載>

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※8月13&20日号(8月6日発売)は、「パックンのお笑い国際情勢入門」特集。お笑い芸人の政治的発言が問題視される日本。なぜダメなのか、不健全じゃないのか。ハーバード大卒のお笑い芸人、パックンがお笑い文化をマジメに研究! 日本人が知らなかった政治の見方をお届けします。目からウロコ、鼻からミルクの「危険人物図鑑」や、在日外国人4人による「世界のお笑い研究」座談会も。どうぞお楽しみください。


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