最新記事
能登半島地震

トヨタ、村田製作所、ジャパンディスプレイ、北陸電力、東芝など、能登半島地震による企業への影響

2024年1月12日(金)11時30分
能登半島地震

1日に発生した能登半島地震による企業への影響をまとめた。写真は8日、石川県の西荒屋で撮影(2024年 ロイター/Joseph Campbell)

1日に発生した能登半島地震による企業への影響は以下の通り。(カッコ内は発表・確認日)

《1月11日》

◎北国銀行

輪島、穴水、富来(志賀町)の3支店は窓口・ATMとも休業。珠洲など8支店は窓口休業、ATMは稼働。いずれの店舗も営業開始時期は未定。

《1月10日》

◎EIZO

EIZOエムエスの羽咋工場では建物と生産設備の点検と試運転を完了し、生産が再開可能であることを確認。従業員の生活の復旧を最優先に、時間を短縮して10日から順次稼働し、1月下旬からの通常稼働を目指す。

同七尾工場では、建物の修繕と生産設備の点検を進めている。断水などによる生活インフラへの影響が残っており、復旧状況を見ながら1月下旬の生産活動再開を目指す。EIZO本社・工場(石川県白山市)に一部生産ラインを移し、順次生産を開始する。

両工場では建物や生産設備が一部破損し、道路の寸断・断水や停電なども発生していた。

EIZO本社・工場は4日から通常稼働している。業績への影響額は現在確認中。

《1月9日》

◎東芝

石川県能美市の加賀東芝エレクトロニクス(半導体を生産)で、引き続きクリーンルームの排気配管の修復を最優先に取り組んでいる。製造装置について、石英などの破損が確認され、交換などを進めているが必要数の確保に時間がかかる可能性がある。

被害の小さかった一部生産工程は9日より操業を再開。新規投入および被災前の生産能力復帰時期は決まり次第発表する。

◎KOKUSAI ELECTRIC

製造・開発の中枢である富山事業所では、9日から通常の事業活動を順次開始。グループ会社拠点や建設中の砺波事業所(仮称)に大きな被害はなかった。被災地域に所在するサプライヤーの状況は、ごく少数ながら大きな被害が生じている企業があるが、KOKUSAIは現時点で十分な在庫量を保有、代替調達が可能であることから、事業活動に支障は生じない見込み。富山事業所を中心とする物流網も大きな支障がないことを確認した。連結業績への影響は軽微の見通し。

◎ジャパンディスプレイ

石川工場(石川県川北町)で配管の損傷、漏水、ボイラー停止等が発生していたが、1月8日から生産装置の立ち上げを開始した。

クリーンルームの温湿度調整等に必要な重油や液化石油ガス(LPG)の安定確保が課題で、確保に努める。今後は全ての装置の正常な稼働を確認した上で、早期に通常の生産体制に戻すことを目指す。業績への影響は精査中。

【20%オフ】GOHHME 電気毛布 掛け敷き兼用【アマゾン タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ガザ南部、医療機関向け燃料あと3日で枯渇 WHOが

ワールド

米、対イスラエル弾薬供給一時停止 ラファ侵攻計画踏

ビジネス

米経済の減速必要、インフレ率2%回帰に向け=ボスト

ワールド

中国国家主席、セルビアと「共通の未来」 東欧と関係
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食...止めようと叫ぶ子どもたち

  • 3

    習近平が5年ぶり欧州訪問も「地政学的な緊張」は増すばかり

  • 4

    いま買うべきは日本株か、アメリカ株か? 4つの「グ…

  • 5

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 6

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 7

    迫り来る「巨大竜巻」から逃げる家族が奇跡的に救出…

  • 8

    イギリスの不法入国者「ルワンダ強制移送計画」に非…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 5

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 6

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 7

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 8

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 9

    サプリ常用は要注意、健康的な睡眠を助ける「就寝前…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 9

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 10

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中