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- 世界報道写真コンテスト 大賞は「アラブの春」から
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2月10日、世界報道写真(World Press Photo)財団(本部・オランダ)が選ぶ第55回世界報道写真賞の各賞が発表になった。
大賞は、中東各地で発生した「アラブの春」の中、サミュエル・アランダがイエメンで撮影した野戦病院と化したモスクの中で傷ついた親族を抱きかかえる女性の写真 [上のスライドショー1番]が受賞した。審査員長のエイダン・サリバン(ゲッティイメージズ副社長)は「心に強く訴える慈悲深い瞬間、そして今も進行する巨大な出来事に支払わされる人間の代償を捉えている。私たちはこの女性が誰なのかはわからないままかも知れない。しかし、彼女と抱かれた親族は、重大な歴史の一章を創った庶民たちの勇気の生き写しにふさわしい」と語る。
本誌からは、契約写真家アレックス・マヨーリ [8]、パオロ・ペレグリン [9](ともにマグナム所属)、連載ピクチャー・パワーからドナルド・ウェバー(セブン)、サイモン・ノーフォーク(インスティテュート)などが受賞。日本からは、津波が街を飲み込む瞬間をヘリコプターから捉えた手塚耕一郎(毎日新聞)をはじめ、恒成利幸 [20](朝日新聞)、千葉康由 [13](AFP通信)が東日本大震災を伝えた写真で入賞した。
毎年行われる世界最大級の報道写真コンテストで、124カ国の写真家5.247人から10万1254点の作品が寄せられた。
(追記:後に大賞作品の「親族」は女性の息子と判明しました)
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