米ＬＮＧ輸出、2月も大半が欧州向け 寒さと高価格が影響

　３月３日、 米国産液化天然ガス（ＬＮＧ）は１月に続いて２月も輸出の大半が欧州向けになったことが、ＬＳＥＧのデータで明らかになった。写真は米国旗とLNGタンカーのイメージ。２０２２年５月撮影（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic）

［ヒューストン　３日　ロイター］ - 米国産液化天然ガス（ＬＮＧ）は１月に続いて２月も輸出の大半が欧州向けになったことが、ＬＳＥＧのデータで明らかになった。寒さが続いていることや、相対的な価格の高さが影響している。

ＬＳＥＧによると、２月の米国産ＬＮＧ輸出総量は８３５万トン。１月の８４６万トンをやや下回ったものの、月間ベースで過去最高だった２０２３年１２月の８６０万トンからそれほど落ち込んでいない。

２月の輸出のうち８２％に当たる６８２万トンが欧州向けだった。１月の欧州向け輸出は全体の８６％の７２５万トン。

欧州天然ガス価格の指標となるオランダＴＴＦは２月の平均が１００万英国熱量単位（ＢＴＵ）当たり１５．２８ドル。２４年２月は８．１２ドル、２４年平均は１０．９５ドルだった。

アジア地域の２月の指標価格は平均１４．４０ドル。また欧州向けの輸送コストはアジア向けより距離が近い分安くなる。

米国産ＬＮＧは２月に中南米向け輸出が１月の２１万トンから５６万トンと、２倍以上に膨らんだのも特徴的だった。