シティで危うく60億ドルの送金ミス=ブルームバーグ

3月3日、ブルームバーグ・ニュースは、米銀シティグループのウェルスマネジメント部門で昨年4月、送金処理を担当するスタッフが、金額を記載する欄に口座番号を誤ってコピー・アンド・ペーストし、約60億ドルを顧客口座に危うく送金するところだったと報じた。写真はシティグループのロゴ。カナダのトロントで2017年10月撮影(2025 ロイター/Chris Helgren)
[3日 ロイター] - ブルームバーグ・ニュースは3日、米銀シティグループのウェルスマネジメント部門で昨年4月、送金処理を担当するスタッフが、金額を記載する欄に口座番号を誤ってコピー・アンド・ペーストし、約60億ドルを顧客口座に危うく送金するところだったと報じた。
このニアミスは翌営業日に発見され、規制当局に報告されたという。関係筋の話として伝えた。ブルームバーグによると、シティはその後、多額の異常な支払いや送金の入念なチェックに役立つ全社的なツールを導入した。
シティのコメントは取れていない。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は先週、シティグループが昨年4月、ある顧客の口座に280ドルを送金する予定だったところ誤って81兆ドルを入金し、数時間かけて取り消し処理を行ったと報じた。
米銀行規制当局は昨年7月、シティグループが2020年に発覚したデータ管理問題を十分に解決していないとして同行に1億3600万ドルの罰金を科した。当局は、シティのリスク管理やデータ管理など内部統制分野の「継続的な欠陥」を指摘し、20年に同行に4億ドルの罰金を科していた。