米大統領選で注目の賭けサイトCEO宅捜索、電話や電子機器押収
米連邦捜査局(FBI)は13日早朝、暗号資産(仮想通貨)を基にするオフショア賭けサイト「ポリマーケット」運営会社のシェイン・コプラン最高経営責任者(CEO)のニューヨークにある自宅を家宅捜索し、電話や電子機器を押収した。写真はワシントンで2018年6月撮影(2024年 ロイター/Yuri Gripas)
Michelle Conlin
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米連邦捜査局(FBI)は13日早朝、暗号資産(仮想通貨)を基にするオフショア賭けサイト「ポリマーケット」運営会社のシェイン・コプラン最高経営責任者(CEO)のニューヨークにある自宅を家宅捜索し、電話や電子機器を押収した。同社が確認した。
同サイトを巡っては、米大統領選前の数週間にわたって共和党候補トランプ氏の勝利予想が民主党候補ハリス氏を大きく上回り、世論調査とは大きく乖離していた。
ブルームバーグ・ニュースによると、当局は米国在住のユーザーに賭けをさせていた疑いでポリマーケットを捜査している。
ポリマーケットの広報担当者はロイターに対し、この疑惑についてコメントを避けつつ、家宅捜索は「2024年の大統領選挙を正しく予想したマーケットを提供したサイトに対する、退陣する現政権による明らかな政治的報復」だと指摘。コプラン氏は逮捕も拘束もされていないという。
FBIはコメントを控えた。司法省とホワイトハウスは家宅捜索に関するコメント要請に応じなかった。
米国での取引が認められていないポリマーケットは、「ポリマーケットのクジラ」として知られる謎のフランス人トレーダーがトランプ氏勝利に多額の賭けをしたことでも注目を集めた。このトレーダーは4600万ドル以上の利益を手にした。
フランスのギャンブル規制当局は先週、ポリマーケットが同国の法律を順守しているかどうかを調査していると発表した。