米特使、北極圏での中ロの軍事協力 「懸念すべきシグナル」
米北極問題特使のマイケル・スフラガ氏は1日、ロシアと中国が北極圏で軍事協力を強めていることは「懸念すべきシグナル」であり、同地域での両国の協力拡大を注視していくとの見解を示した。2023年4月撮影(2024年 ロイター/Lisi Niesner)
[オスロ 1日 ロイター] - 米北極問題特使のマイケル・スフラガ氏は1日、ロシアと中国が北極圏で軍事協力を強めていることは「懸念すべきシグナル」であり、同地域での両国の協力拡大を注視していくとの見解を示した。
スフラガ氏はロイターとの電話インタビューで、北極圏におけるロシアと中国の軍事協力の「頻度と複雑さ」は「懸念すべきシグナル」であると指摘。「両国が北極圏で協力しているという事実は、われわれの注目するところだ」とし、今後の展開を注視していくと述べた。
米国防総省は7月、ロシアと中国が北極圏で協力関係を強めており、地域の安定に影響を与える可能性があると警鐘を鳴らした。
中国は「近北極圏国」を自称しており、北極圏に「シルクロード」と呼ぶ航路の開設を目指している。同地域の陸地や海底には化石燃料や鉱物が埋蔵されており、地球温暖化で氷が解け、これらを入手しやすくなる可能性がある。