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UNRWA本部、イスラエル住民の放火で閉鎖 事務局長が非難

2024年05月10日(金)19時55分

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長はイスラエルの住民が9日、東エルサレムにあるUNRWAの本部の敷地に放火したと明らかにした。2014年8月撮影(2024年 ロイター/Carlo Allegri)

[エルサレム 10日 ロイター] - 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長はイスラエルの住民が9日、東エルサレムにあるUNRWAの本部の敷地に放火したと明らかにした。

安全が確保できるまで施設を閉鎖することを決定したとXに投稿した。放火は1週間弱で2回目という。

「これは常軌を逸した事態だ。またしても国連職員の命が深刻な危険にさらされた」と非難し「国連職員と施設が常に守られるようにすることは、占領国としてのイスラエルの責任だ」と指摘した。

イスラエル警察はUNRWAの施設に隣接する山火事への捜査を開始したと発表した。警察は「捜査の暫定的な報告によると、犯行は未成年者によるもので、刑事責任を問える法定年齢に達していないとみられる」としている。

パレスチナ自治区ガザでの衝突が始まってからイスラエル当局はUNRWAがイスラム組織ハマスと共謀していると主張し、UNRWAの閉鎖を繰り返し要求してきた。

ラザリニ氏によると、火は職員が消し止め死傷者はいなかった。過去2カ月間イスラエル人のグループがUNRWAの敷地の外で定期的にデモを行っており、今週は職員や施設内の建物に石が投げつけられたという。

武器を持った男たちを含む群衆が施設の外で「国連を焼き払え」と叫ぶ様子が目撃されていると説明した。

ロイター
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