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欧州委、ロシア産LNGの制裁検討 禁輸には踏み込まず=関係筋

2024年04月26日(金)09時51分

 4月25日、関係筋によると、欧州委員会はウクライナに侵攻したロシアに対する新たな制裁措置として、初めて液化天然ガス(LNG)を対象とすることを提案する見通し。ロシア・ムルマンスクで2022年撮影(2024年 ロイター)

Julia Payne Kate Abnett

[ブリュッセル 25日 ロイター] - 関係筋によると、欧州委員会はウクライナに侵攻したロシアに対する新たな制裁措置として、初めて液化天然ガス(LNG)を対象とすることを提案する見通し。欧州連合(EU)域内での積み替え禁止や、ロシアのLNGプロジェクト3件に対する規制が含まれるもようだ。

欧州委は今週、加盟国との非公式協議を行い、提案取りまとめの最終段階に入っている。欧州委はコメントを控えた。

関係筋によると、提案はロシア産LNGの輸入を禁止するものではなく、制裁対象になるのはLNGをある船から別の船に移し、最終目的地に航行するというトランスシップ(積み替え)行為。

また、ロシアの3つのLNGプロジェクト(アークティックLNG2、ウストルガ、ムルマンスク)への制裁も検討されている。

EUは2022年2月のウクライナ侵攻の直後、ロシア産石油の海上輸入禁止を発表したが、LNGの禁輸には踏み込んでいない。

侵攻が始まって以来、欧州のロシア産LNG輸入は増加しており、ベルギー、フランス、スペインが最大の輸入国となっている。

ロイター
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