米、ウクライナに長距離ミサイル供与 既に実戦使用
米国はウクライナに対し最大射程300キロの地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」をここ数週間で供与したと、米政府当局者が24日明らかにした。写真は2017年7月、韓国沖で米韓軍がATACMSと韓国のミサイルを使用する様子。提供写真(2024年 ロイター/8th United States Army)
Steve Holland Idrees Ali
[ワシントン 24日 ロイター] - 米国はウクライナに対し最大射程300キロの地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」をここ数週間で供与したと、米政府当局者が24日明らかにした。ウクライナはこのミサイルを2度使用したという。
当局者によると、この長距離ミサイルはバイデン大統領が3月12日に承認したウクライナへの3億ドルの軍事援助パッケージの中に含まれていた。ミサイルを何発供与したのかは明言しなかった。
サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は記者会見で、「相当数」をウクライナに供与したことを確認。「さらに送ることになるだろう」と述べた。
サリバン氏は、ウクライナはこの長距離ミサイルをロシア国内ではなく、ウクライナ国内でのみ使用することを約束していると述べた。
米は昨年9月、中距離のATACMSをウクライナに供与したが、長距離ミサイルを供与するかどうかは政権内で数カ月にわたって議論されていた。当初は反対意見が強かったが、ロシアの動きなどを踏まえ、バイデン氏が2月中旬、長距離ミサイルの供与にゴーサインを出した。