ユーロ圏第3四半期GDP、前期比+0.4% 予想の2倍の伸び率
欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が30日発表した第3・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は、前期比0.4%増加し、アナリスト予想(0.2%増)を上回る伸びとなった。フランクフルトの金融街で2019年撮影。(2024年 ロイター/Kai Pfaffenbach/File Photo)
Balazs Koranyi
[フランクフルト 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が30日発表した第3・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は、前期比0.4%増加し、アナリスト予想(0.2%増)を上回る伸びとなった。
しかし工業部門はリセッション(景気後退)に陥り、個人消費もほとんど伸びておらず、依然として弱さが残ることが示された。
前年同期比では0.9%増と、第2・四半期の0.6%から加速した。通年では1%弱となるペースで、潜在成長率を下回っている。
第3・四半期はドイツのGDPが前期比0.2%増と予想外に拡大し、景気後退を回避したことが最大のサプライズだった。フランスとスペインも市場予想を上回る伸びを記録した。
非ユーロ圏加盟国を含むEU全体のGDPは前期比0.3%増と、第2・四半期の0.2%から小幅拡大した。