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中国自動車輸出、4月は過去最高 国内販売は減少に減じる

2024年05月10日(金)20時01分

中国乗用車協会(CPCA)が10日発表した4月の自動車販売台数は155万台と、前年同月比5.8%減少した。写真は山東省煙台で1月撮影。提供写真(2024年 ロイター/China Daily)

Qiaoyi Li Brenda Goh

[北京 10日 ロイター] - 中国乗用車協会(CPCA)が10日発表したデータによると、4月の自動車輸出は過去最高を記録した。一方、景気回復が不安定な中、消費者は高額商品への支出に慎重になっており、国内販売は減少に転じた。

4月の輸出台数は前年同月比38%増の41万7000台となった。前月の39%増に続き力強い伸びを維持した。

欧州連合(EU)による中国の電気自動車(EV)メーカーに対する補助金調査が行われており、EU向け自動車輸出は圧力がかかっている。CPCAの崔東樹秘書長(事務局長)は南米、オーストラリア、東南アジア諸国連合(ASEAN)への輸出を積極的に模索していると述べた。

中国市場で競争が激化しており、国内の自動車メーカーは海外に向かうか敗れるかの選択を迫られるだろうと語った。

4月の自動車販売台数は155万台と、前年同月比5.8%減少した。前月比では9.6%減少した。3月は前年比5.7%増、前月比53%増だった。

崔氏は「市場の低迷は予想以上だった。一部メーカーが生産を続けようと努力した結果、販売店の在庫が増加した」と分析した。

自動車販売全体に占める新エネルギー車(NEV)の比率は43.5%と、月間で過去最高を記録した。中国は2027年までにNEVの比率を45%へ引き上げることを目標にしている。

4月の電気自動車(EV)の販売台数は12.1%増と、3月の10.5%増から伸びが拡大した。プラグインハイブリッド車(PHV)は3月の75.4%から64.2%へ縮小したが、なお高い水準を保っている。

前月比ではEVが6.3%減、PHVは4.7%減だった。

PHVは比亜迪(BYD)の4月の販売台数の57%を占めた。

世界のPHV市場における中国メーカーのシェアは、第1・四半期に70%近くまで上昇した。一方、日本企業は1.9%にとどまった。

ロイター
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