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シンジェンタ、中国・上海証取でのIPO取り下げ
2024年03月29日(金)23時20分
中国の化学企業、中国中化集団(シノケム)傘下のスイスの農薬・種子大手シンジェンタは29日、中国の上海証券取引所への新規株式公開(IPO)を取り下げた。シンジェンタの中国サービスセンターで2021年撮影。(2024年 ロイター/Tingshu Wang/ File Photo)
[北京 29日 ロイター] - 中国の化学企業、中国中化集団(シノケム)傘下のスイスの農薬・種子大手シンジェンタは29日、中国の上海証券取引所への新規株式公開(IPO)を取り下げた。IPOを実施した場合の時価総額は最大で約600億ドルに達すると見込まれていた。
中国の株式市場が低迷する中、シンジェンタは2021年以来、何度もIPOを延期していた。
シンジェンタは「業界の環境と当社の開発戦略を慎重に検討した結果、シンジェンタグループは上海証取の上場委員会へのIPO申請を取り下げることを決定した」と発表した。広報担当者はIPOを取り下げた理由に関する詳しい説明を避けた。
シンジェンタは条件が整えば中国あるいは他の証取での上場手続き再開を検討し、他の資金調達手段も検討するとした。市場アナリストは以前、シンジェンタの上場候補先として香港、チューリヒ、ロンドンの各証取を挙げていた。