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米利上げ継続を、目標総じて達成=クリーブランド連銀総裁
5月8日、米クリーブランド連銀のメスター総裁は、利上げを継続すべきとの立場を示した。写真はワシントンで2014年12月撮影(2017年 ロイター/Gary Cameron)
[シカゴ 8日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、米連邦準備理事会(FRB)は完全雇用の目標を達成し、インフレも目標にも近づいていることから、足元で弱めの経済指標が出ているものの、FRBは利上げを継続すべきとの立場を示した。
リスクは「おおむね均衡している」とする一方、2つの目標を完全に達成するまで、一段の引き締めを先送りすべきではないとした。
総裁は「われわれは完全雇用の責務は満たしており、インフレ率も2%の目標に近づいている」と指摘。「われわれは高頻度の世界に暮らしているが、指標の一時的な動向に過剰反応することはできない」と話した。
メスター総裁の発言は、6月利上げの観測を後押ししそうだ。
総裁は弱い3月のインフレ指標や第1・四半期の国内総生産(GDP)統計は一時的な現象として、重視しない立場を示した。
総裁はまた、年内のバランスシート縮小開始にあらためて支持を表明。「緩やかかつ予測可能な」バランスシート縮小は、米経済に打撃を与えることはないとした。
仏大統領選で中道系独立候補のマクロン氏が当選したことを巡っては、米経済や金融市場の動向に関する不安を和らげるとの見方を示した。大統領選の結果次第では、市場が大きく混乱し、短期的に米経済を下押しする恐れがあったとした。
*内容を追加して再送します。