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米3Mがドル高で通年利益見通し引き下げ、第1四半期は小幅減益

2015年04月24日(金)01時05分

[23日 ロイター] - 米複合企業のスリーエム(3M)が23日発表した第1・四半期決算は、純利益が小幅減。ドル高がこれまでの予想以上に売上高を圧迫していることを受け、通年利益見通しを下方修正した。

純利益は12億ドルと、前年同期の12億1000万ドルから減少。発行済み株式数を減らしたことで、1株利益は1.79ドルから1.85ドルに増加した。

為替相場の変動による利益へのマイナスの影響は1株当たり0.10ドル。

トムソン・ロイター・エスティメーツのまとめたアナリストの1株利益予想は1.92ドルだった。

売上高は3.2%減の75億8000万ドルと、市場予想の78億4000万ドルを下回った。

為替の影響がなければ、売上高は3.3%増になっていた。

3Mは売上高の60%超を米国外で稼ぎ出す。

インゲ・ チューリン最高経営責任者(CEO)は声明で、「ドル高が第1・四半期の売上高と利益にマイナスの影響を及ぼした。世界の経済成長もまだら模様となっている」との見解を示した。

2015年の業績については、1株利益見通しを7.80─8.10ドルとし、従来見通しの8─8.30ドルから引き下げた。

また、為替相場の変動によって、売上高が約6─7%押し下げられると予想。従来予想は4─5%と想定していた。

3Mの株価は約3.5%下落した。

ロイター
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