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東電4─6月期は経常赤字294億円、円安で燃料費増

2013年07月31日(水)19時24分

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[東京 31日 ロイター] - 東京電力<9501.T>が31日発表した2013年4─6月期連結決算は、経常損益が294億円の赤字だった。

前年同期は1242億円の経常赤字。昨年実施した電気料金値上げなどの増収効果があったが、原子力発電所が全て停止する中で円安により燃料費が第1・四半期として過去最高となり、3期連続の経常赤字となった。

柏崎刈羽原発の再稼働の見通しがつかないため、14年3月期の通期予想は示していない。トムソン・ロイター・エスティメーツによると、主要アナリスト4人が過去90日間に出した経常損益の予測平均値の平均値は1195億円の赤字となっている。

企業向けで昨年4月から、家庭向けなど規制対象では同9月から実施した電気料金の値上げによる増収効果が900億円などにより、収益の大半を占める単独ベースで売上高は前年同期比11.1%増の1兆3938億円に上った。

費用面では、人件費を前年同期比115億円、修繕費を同227億円をそれぞれ削減。燃料費についても、東電の新規石炭火力プラントの運転開始や、復旧した東北電力<9506.T>原町石炭火力からの受電により割高な石油火力発電を減らしたことで約1000億円の燃料費削減の効果を上げた。

ただ、円安による燃料輸入代金の値上がりをカバーするに至らず、4─6月期の燃料費は前年同期比で117億円増えた。他社からの購入電力料も同320億円増え、増収効果を黒字転換につなげることはできなかった。

(浜田健太郎)

*内容を追加します。

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